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“ゼブラ型”シンクタンクが教えてくれたこと。(インターン生が見たAI・社会貢献事業の現場 Vol. 3)

こんにちは。インターン生の米丸紘太朗です。

去る6月25日(木)に公開しましたVol.2「問いを立てる力。―“AI-enabled governance”が問うもの。」では私が人工知能学会全国大会での経験から感じた「質問格差」というテーマについてお伝えしました。(Vol.2はこちら:https://haradatakeo.com/special/515664/ Vol.1はこちら:https://haradatakeo.com/special/514221/
これまで2回にわたり多くの反響をいただき本当にありがとうございます・・・!
さて全3回でお届けしてきた本連載も今回が最終回です。 最後にお伝えしたいのは弊研究所という組織の在り方そのものについてです。テーマは「“ゼブラ型”シンクタンクが教えてくれたこと。」。

就職活動を意識し始めた友人と話しているとよく聞かれることがあります。

「結局その会社は何を目指しているの。儲けたいの。それとも社会のためにやっているの。」

この質問自体が実はある前提を含んでいます。
利益を追うことと社会に貢献することは両立しにくいのではないかという見方です。

私自身インターンとして弊研究所に関わるまでは同じように考えていました。営利企業は株主への還元や事業の成長のために利益を重視する。NPOや財団は利益追求を第一目的とはせず社会課題に向き合う。この二項対立がビジネスを見るうえでの一般的な考え方だと思っていたのです。

しかし弊研究所で働く中でこの前提が変化していく感覚を覚えています。
近年注目されている企業のあり方に“ゼブラ型企業(Zebra Company)”という概念があります。
スタートアップ業界で語られてきた“ユニコーン企業“が急成長や高い企業評価額を象徴する存在であるのに対しゼブラ型企業は利益の追求と社会への貢献を両立させながら持続的な成長を目指す企業を指します。
“ゼブラ“という比喩にはシマウマの白と黒の縞模様のように利益と社会性という一見異なる要素を併せ持つという意味が込められています。どちらか一方を犠牲にするのではなく両方を大切にしながら事業を続けていく。それがゼブラ型企業という考え方の特徴です。実際にゼブラ企業をめぐる国際的なネットワークである Zebras Unite は起業家、投資家、支援者などが関わるグローバルなムーブメントとして展開されています。

弊研究所は創業から長きにわたり公開情報分析や最先端のアルゴリズムを用いたAIサーヴィスの展開をはじめとした各事業で確かな収益基盤を築きながら同時に「社会貢献事業」という名のもとに様々な取り組みを展開してきました。私が関わらせていただいているクスノキ・プロジェクトもその一つです。一般的にこの両立は決して簡単なことではありません。利益を生まない活動は経営上「コスト」として真っ先に削減対象になりがちです。

私自身インターンとしてクスノキ・プロジェクトに関わる中で実感していることがあります。
RAGシステムの構築や暗号資産の自動売買システムの設計を人に伝える立場に立つと自分自身がまず「どのような問いから始めればうまく伝えられるのか」を徹底的に考え抜く必要に迫られます。Vol.2で触れた「質問格差」という視点もまさにこの教える経験の中で磨かれたものでした。そしてこの「どうして?」と疑問を持つ力は弊研究所が会員の皆様にお届けする調査分析の現場でも日々求められている力だと感じています。

つまり私にとって社会貢献事業は営利事業の“外側“にある別の活動ではありませんでした。どの事業においても必要とされる力を実践的に鍛え直してくれる現場だったのです。

そしてそのクスノキ・プロジェクトにご参加くださった会員様がこのようなことをおっしゃっていました。

「IISIAは会員制サーヴィスの利益の50%を社会貢献事業に出資していますよね。」
「だからこそ会員になろうと思ったんです。」

利益の追求と社会への貢献を両立させた先にある価値の存在に気づかせていただいた言葉です。
利益を生む活動と社会に資する活動が互いを支え合いミッション・ヴィジョンを実現する。この構造こそがゼブラ型企業の本質であり弊研究所が長きにわたり体現してきたあり方なのだと今は理解しています。

全3回にわたりお届けしてきたこの連載を通じて私が一貫してお伝えしたかったのは「AIをどう使うか」という技術論の先にある「何のために組織は存在し人はそこで何を問うべきか」という根源的な問いでした。

利益か。社会貢献か。
この問いの立て方自体がもはや古いのかもしれません。

問うべきは「両立できるかどうか」ではなく「両立した先に何を成すか」なのではないか。
“ゼブラ型”の現場で働く中で、私はその問いを、これからも考え続けていきたいと思っています。

3回にわたりお読みいただき誠にありがとうございました。
本連載でお伝えしてきたようにAI時代に本当に問われるのは単に新しい技術を使えるかどうかだけではありません。その技術を前にして自分は何を問い、何を学び、どのように未来に関わっていくのか。その姿勢こそが重要なのだと私はクスノキ・プロジェクトでの経験を通じて実感してきました。

そして現在クスノキ・プロジェクト 第1弾・第2弾(第2ターム)へのご応募を受け付けております。
AI時代を「不安」として迎えるのか?
それとも「未来を創る側」として迎えるのか?
その第一歩として是非この機会に多くの方々に御参加いただければ幸いです。

■第1弾(弊研究所インターン生によるPythonプログラミングの基礎講座)
ご応募はこちらから URL:https://form.run/@bdg-ue4WeHBmMtMJjbg4fC7N

■第2弾第2ターム(AIアルゴリズムを組み込んだ暗号資産の自動売買システムの構築)
ご応募はこちらから URL:https://form.run/@bdg-kO0jFR6y2Z4Bi3PpNXUS

詳しくはこちらをご覧ください。
URL:https://haradatakeo.com/news/513704/
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※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく、執筆者の個人的見解です。

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所 インターン生 米丸紘太朗拝