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AIガヴァナンスの最前線ー第40回人工知能学会全国大会からの報告。 (インターン生が見たAI・社会貢献事業の現場 Vol. 1)

こんにちは。インターン生の米丸紘太朗です。

本年6月9日、株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役CEO・原田武夫は群馬県高崎市にて開催された「2026年度 人工知能学会全国大会(JSAI2026)」において研究発表を行いました。
本大会への参加という機会がインターン生に対しても公募されたところ、私は迷わず手をあげこの貴重な機会に参加をさせていただきました。

そこで本稿では「2026年度 人工知能学会全国大会(JSAI2026)」での学びをもとにAIガヴァナンスの最前線について考えたいと思います。
そして今回より弊研究所インターン生の視点から「インターン生が見たAI・社会貢献事業の現場」と題し、全3回のシリーズで発信してまいりますので来週の投稿も楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

さて、近年においては生成AIという言葉を聞かない日はもはやほとんどなくなりました。
文章や画像を作るだけでなく、データを整理したり会議の議事録をまとめたりするなど・・・
かつては専門家だけが扱っていた技術がいまや日常生活の中に入り込みつつあります。
他方で
「AIを使わなければならないことは分かっている。しかし、何から始めればよいのか。
そして、AIにどこまで任せてよいのか。」
このような悩みを抱えている人も多くいると思います。まぎれもなく私もそのうちの一人でした。

そんな中で私が参加した人工知能学会全国大会は人工知能に関する最新の研究成果や社会実装について研究者・実務家・学生らが発表し、議論を行う国内有数の学術大会です。
本大会では人工知能(AI)の性能向上や新しい技術手法だけでなく「AIを人間社会の中でどのように位置付けるのか」「AIと人間はいかに協働し共生していくのか」といった問いも大きく扱われていました。

私が特に印象を受けたのはAIを「便利な道具」として捉えるだけではもはや不十分になりつつあるという点です。
これまでAIは業務効率化や省力化のためのツールとして語られることが多くありました。
もちろんそれは重要であり、人手不足が進む我が国においてAIによる業務支援は避けて通れない課題です。

しかし、今回の学会で感じたのはその先にあるAIガヴァナンスの本質へと通じる問いそのものでした。
AIを導入すること自体が目的なのではなく、AIを用いてどのような意思決定を行うのか。
そしてその意思決定に対して誰が責任を持つのか。

AIが出した答えは一見すると客観的で正しいもののように見えますがAIはあくまで与えられたデータや設計された仕組みに基づいて出力を行っているにすぎません。どのデータをどのような目的で使い、そしてどこまでをAIに任せどこから人間が判断するのかを決めるのは最終的にはわたしたち人間です。
だからこそAI時代に必要なのはAIツールを操作する力だけではなく、AIが出した答えを読み解きそれを社会や組織の意思決定にどう活かすかを考える力であると学びました。
これから求められるAIリテラシーとは、「使い方を知っていること」だけではなく、AIとともに判断する力なのだと思います。

この点は弊研究所が実現に向けて取り組んでいる“AI-enabled governance”とも深く重なります。
“AI-enabled governance”とは、AIを単なる効率化の手段として用いるのではなくAIによって統治能力や意思決定能力および社会設計能力そのものを再構築していくという考え方です。

弊研究所代表取締役CEO・原田武夫は同大会において大規模言語モデル(LLM)を用いたYouTube上の論調分析と対外応答要領作成の支援システムに関する研究発表を行いました。
これはSNSや動画プラットフォームを通じて世論形成が行われる現代において行政や組織がどのように社会の声を把握しどのように応答していくべきかを考える研究です。
ここでも重要なのはAIが人間に代わってすべてを決めるということではなく、AIによって膨大な情報を整理したのち論調を分析し応答の可能性を提示することで、人間の側がよりよく判断できる環境を整えるということであると感じました。

AIは人間の責任を奪う存在ではなく、人間がより高い次元で責任を果たすための補助線になり得るのです。

この観点から見ると、AIガヴァナンスとは決して政府や大企業だけの話ではありません。
企業経営においても、地域社会においても、教育においても、そして個人の学びにおいても同じ問いが発生します。
AIをどう使うのか。AIに何を任せるのか。最後に、人間は何を判断するのか。
そしてこれらの問いから逃れることはこれからますます難しくなるはずです。

特にこれまで組織や家庭それから地域社会の中で意思決定を担ってこられた世代にとっても、AIは単なる若者向けの新技術ではないと感じました。それは、これまでの経験や判断力をAI時代にどのようにつなげていくのかはわたしたち人間全体の問題だからです。
AIに詳しい若者だけが未来をつくるのではなく、経験を持つ世代がAIを理解し自らの判断力と結びつけることで初めて社会全体としてのAI活用が前に進むのだと思います。

その意味においては、弊研究所が社会貢献事業として取り組んでいるクスノキ・プロジェクトも単なるデジタル講座ではありません。
Python、RAG、AIリテラシー、暗号資産の自動売買システム構築といったテーマに取り組むことは、新しい技術を覚えることではなく、AI時代に自ら考え判断し行動する力を養うことにつながります。
私自身、インターンとしてこのプロジェクトに関わる中でAIを学ぶことの意味を改めて考えさせられています。

AIは遠い未来の技術ではなく、一部の専門家だけが扱うものでもありません。
それはすでに、私たちの仕事や学び、社会参加、そして意思決定のあり方に入り込み始めています。
だからこそ重要なのは、AIを恐れることでもAIにすべてを任せることでもなく、
AIとともに考えること。
AIを使いながら、人間がよりよく判断すること。
そして、その判断を社会の未来につなげていくこと。
今回の人工知能学会全国大会への参加を通じて私はそう強く感じました。

本シリーズでは今後もインターン生の視点からAIと社会貢献事業の現場で見えてきた課題と可能性について発信してまいります。
第2回では、「インターン生が考える“AI-enabled governance”」をテーマに、AI時代における成長戦略や社会設計、そして私たち一人ひとりに求められる行動について考えていきます。

AI時代において、何を学び、何を判断し、どう行動するのか。
その問いを、読者の皆様とともに考えてまいりたいと思います。

最後に、現在クスノキ・プロジェクト 第1弾・第2弾(第2ターム)へのご応募を受け付けております。
AI時代を「不安」として迎えるのか?
それとも「未来を創る側」として迎えるのか?
その第一歩として是非この機会に多くの方々に御参加いただければ幸いです。

■第1弾(弊研究所インターン生によるPythonプログラミングの基礎講座)ご応募はこちらから
URL:https://form.run/@bdg-ue4WeHBmMtMJjbg4fC7N
■第2弾第2ターム(AIアルゴリズムを組み込んだ暗号資産の自動売買システムの構築)ご応募はこちらから
URL:https://form.run/@bdg-kO0jFR6y2Z4Bi3PpNXUS

詳しくはこちらをご覧ください。
URL:https://haradatakeo.com/news/513704/

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※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく、執筆者の個人的見解です。

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所
インターン生 米丸紘太朗拝