AI時代を生き抜く力は、どこで身につくのか(クスノキ・プロジェクトへの招待 Vol.29)
こんにちは。
インターン生の米丸紘太朗です。
暑い日が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。
去る7月3日に最終回を公開したブログシリーズ「インターン生が見たAI(人工知能)・社会貢献事業の現場」では多くの方にお読みいただき誠にありがとうございました。新しいシリーズでも引き続きブログをお届けできることを大変光栄に感じております。
さて、社会貢献事業「クスノキ・プロジェクト」ワークショップの応募締切はいよいよ明日7月25日(土)正午です。
AIを学べる場所は増えました。
インターネットを開けばChatGPTの使い方を紹介する動画やプログラミングを学べる教材が数多く見つかります。分からない言葉があっても検索すればすぐに解説を読むことができます。
一方で「AI時代に自分はどう生きるのか」を世代や立場を超えて考え実際に手を動かせる場所は決して多くありません。
クスノキ・プロジェクトはAIを使いながら自分で問いを立て返ってきた答えを確かめ試行錯誤するための実践の場です。
ここで私自身が「AI時代にどう生きるのか」を考えるようになった出来事をご紹介します。
私はIISIAでインターンを始める前から生成AIを使っていました。短い時間で整った答えを返してくれるAIを便利に使いこなしているつもりでした。
その考えが変わったのはほかのインターン生と話し合いイヴェントの企画を考えた時です。
私はAIを使って最適な企画案を用意したつもりでした。しかし「そもそも何を解決したいのか」「その答えの前提は正しいのか」と問われた時、うまく答えることができませんでした。
そこで初めて気づきました。
私はAIを使って考えていたのではなく、AIが示した選択肢の中から答えを選んでいたのです。
自分の頭で考えているつもりでも、いつの間にか思考の範囲そのものをAIに決めてもらっていました。
この経験を境にAIとの向き合い方が変わりました。すぐに答えを求める前に、まず自分が何を知りたいのかを考えるようになりました。返ってきた答えについても前提や根拠を確かめ、別の見方がないかを考えるようになりました。
人生観が変わったと言うと大げさに聞こえるかもしれません。
しかし私にとってAIは、答えを教えてくれる機械から自分の考え方を映す鏡へと変わりました。AIについて学んだというよりも、AIを通じて自分の頭の使い方を学び直したのだと思います。
今回の「クスノキ・プロジェクトへの招待」では「AI時代に自分はどう生きるのか」を全14回にわたって考えていきます。
連載の前半では、国連(国際連合)がなぜAIに注目しているのかを出発点としてAIが社会にどのような変化をもたらしているのかを見ていきます。
AIはいまや一部の企業や技術者だけが扱うものではありません。人権や教育。経済や安全保障。私たちの暮らしや社会の在り方そのものに関わる問題になっています。
その変化は我が国にとっても無関係ではありません。
少子高齢化が進み働き手が減る中では一人ひとりが担う役割がこれまで以上に大きくなります。限られた人員と時間で仕事や社会を支えるためにAIへ任せられる作業は増えていくでしょう。
だからこそ人間には何をAIに任せどこから自分で判断するのかを考える力が必要になります。
AIは便利ですが事実と異なる内容をもっともらしく示すことがあります。同じ質問でも使うAIによって回答が変わります。会話が長くなれば以前に伝えた内容が十分に反映されない場合もあります。
AIを活用するには何を確かめたいのかを整理して問いを立てる力が欠かせません。返ってきた答えを事実と照らし合わせ期待した結果が得られなければ質問や前提を見直す必要があります。
これから求められるのはAIが示した答えを受け取るだけの人ではありません。AIとの対話を通じて自分の考えを深め自分の責任で判断できる人です。
この連載ではAIのメカニズムやAIが間違いを起こす理由を取り上げます。そのうえで資料整理や情報収集などAIを生活や仕事に結びつける方法へと進んでいきます。
全14回を通じて目指すのはAIについて知る段階からAIを使いながら考える段階へ進むことです。
ただし記事を読みAIの仕組みや使い方を知るだけでは十分ではありません。
実際にAIへ問いかけると思っていた答えが返ってこないことがあります。プログラムを動かせばエラーも起こります。その時に原因を考え問いや指示を修正しもう一度試す経験が必要です。
そこで今回のクスノキ・プロジェクト第1弾ではAIを相棒として活用しながらPythonのプログラミングに触れます。
プログラミングでは取り組む問題を小さく分け処理する順序を考えます。実際に動かして結果を確認しエラーが起これば原因を探して修正します。
この過程はAIを使う時にも共通しています。
自分の分からないことを整理する。
AIに伝わる問いをつくる。
回答を確かめる。
うまくいかなければ指示を変えて再び試す。
Pythonを通じて身につけるのは問題を整理し自分で考えながら解決へ近づく姿勢です。
この姿勢こそAI時代を生き抜くための実践力になると私は考えています。
会場には学生だけでなく企業経営者や社会人の方々も集まります。ご家族で参加される方もいらっしゃいます。プログラミングの経験がある方も、初めてコードに触れる方も同じ机を囲みます。
学生が操作を支援し社会人や経営者の方が仕事や生活の中で感じている課題を共有する。
参加者同士で画面を見ながらエラーの原因を考える。
こうした世代や立場を超えた対話も、クスノキ・プロジェクトの大切な学びです。
AIは投げかけられた問いに素早く答えます。
しかし何を問うべきなのかを考えるために自分とは異なる経験や視点に触れることが重要です。
人との対話によって見方が広がればAIへの問いも変わります。問いが変われば得られる答えも変わり、その後に自分が取る行動も変わっていきます。
ワークショップに参加した翌日から急にプログラマーになれるわけではありませんが、今回のワークショップで目指すのはAIの答えを一度立ち止まって確かめ自分なりの問いをつくりうまくいかなければもう一度試せるようになることです。
こうした変化の積み重ねによってAIは遠い世界の技術から自分の生活や仕事で活用できる道具へと変わっていきます。
AIについて知る段階からAIを実際に使いながら考える段階へ進む。
クスノキ・プロジェクトをその第一歩にしていただきたいと思います。
お申し込みの締切は明日7月25日(土)正午です。
AI時代が本格的に始まるのを待つのではなく、今ここから一緒に手を動かしてみませんか。
■第1弾(弊研究所インターン生によるPythonプログラミングの基礎講座)
ご応募はこちらから URL:https://form.run/@bdg-ue4WeHBmMtMJjbg4fC7N
■第2弾第2ターム(AIアルゴリズムを組み込んだ暗号資産の自動売買システムの構築)
ご応募はこちらから URL:https://form.run/@bdg-kO0jFR6y2Z4Bi3PpNXUS
詳しくはこちらをご覧ください。
URL:https://haradatakeo.com/news/513704/
※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく執筆者の個人的見解です。
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所 インターン生 米丸紘太朗 拝