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AIと事業承継。 (業務推進ユニット・インターン“クスノキ・プロジェクトへの招待” Vol. 2)

はじめまして。IISIAインターン生の佐々木あかりです。

今年もすでに半年が経ちました。「2025年問題」を今一度振り返ると、クスノキ・プロジェクトのキーワードの一つである「AIと事業承継」との深い関連性が見えました。

高齢化が企業の後継者不足の直接的な原因であることは皆様ご存じだと思います。帝国データバンクによると、社長の平均年齢は、2024年時点で60.7歳で、社長の交代率が3%台で低迷するなかで、34年連続で過去最高を更新しました。(帝国データバンク 全国「社長年齢」分析調査(2024年))このように、団塊世代の後期高齢化が進む中で、事業承継が喫緊の課題です。
また、後継者に志願する者や、少子化の影響で家族経営の企業に子どもがいないことなど、なり手不足問題も深刻化しています。そのため、効率よく事業承継のノウハウを習得でき、それらを後世まで残しておくことのできるものが必要です。

こうした状況を受け、会社経営のノウハウや理念がプログラミングされたAIを用いて、事業承継を後押ししようという取り組みが始まっています。

 

事業承継では、構成要素は経営権を引き継ぐ人、資産、経営理念や技術伝承といった「知的資産」の承継が必要不可欠です。(中小企業省 経営者のための事業承継マニュアル)
しかし、蓄積された膨大な書類、録音、電子データの中から必要なデータを手作業あるいは検索で探すことは莫大な時間を有します。そのため、AIは後継者育成と人口減少に起因する、知識伝播・事業伝承と事業承継問題を効率的に解決のするための糸口です。

一方で、社長の長年の働きによって培った経験や勘(暗黙知と呼ばれるもの)を言語化し、伝えることは容易ではありません。数値やマニュアル化された技術とは異なり、個人の主観や感情に依拠するためです。

そこで、LLM(大規模言語モデル)を用いることで暗黙知を言語化することができます。
言語・肉声・画像は電子データとして蓄積し、それらをLLMに入力することで、過去のパターンから言葉を予測するのです。したがって、会話や書類データから暗黙知を可視化することが可能です。

 

今回は、事業承継問題の現状とAIを活用した暗黙知の共有について言及しましたが、いかがでしたでしょうか。

こうした点も含め、本年9月6日(土)東京・7日(日)大阪で開催するゴールド会員様限定のクスノキ・プロジェクトのイヴェントでは皆さんと上記のような議論をしようと思っています。7月12日(土)に開催する「2025年夏・IISIAセミナーから募集開始します。是非、御申し込み下さい。

詳細とお申込みは今すぐこちらからどうぞ!(HPにジャンプします)

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※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく、執筆者の個人的見解です。

業務推進ユニット社会貢献事業部インターン 佐々木あかり拝