株式会社原田武夫国際戦略情報研究所

2010年2月第1章 金融メルトダウンに喘ぐ数々の不況業種を傍目に独り密かに怪気炎を吐き始めつつある業界がある。

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今月の特集(2010年2月) 到来する“M&Aの季節”に備える ~知られざる競合インテリジェンスの世

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2010年2月第1章

金融メルトダウンに喘ぐ数々の不況業種を傍目に独り密かに怪気炎を吐き始めつつある業界がある。“M&A(=企業の合併と買収)”業界である。不況になればなるほど資金繰りに困窮した企業が続々と「売り」に出る。普段であれば絶対に「売り」出されなどしない老舗企業が、しかもかなりのディスカウント価格で「売り」に出ていたりもする。とりわけ日本の場合、米欧系“越境する投資主体”たちから垂涎の的となってきたのが非上場の優良企業たちである。多くの場合、“同族企業”であるこれら非上場優良企業たちが「売り」に出されることは滅多にない。しかし、金融メルトダウンが長期化する中、多くの企業が内部留保を“食い尽くす”しか生き残りのための手段を持たなくなっている。これら“老舗企業”も決して例外ではないのだ。その意味で日本は今、米欧系“越境する投資主体”たちにとって絶好の「草刈り場」となりつつあるのである。