株式会社原田武夫国際戦略情報研究所

2013年5月第1章 「『ナチスの金塊』という呪縛」では1930年代前半から1945年に体制が崩壊するまで、ドイツ勢、そして欧州勢を席巻したナチス・ドイツ

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新・世界秩序を探る(その9) 「ナチスの金塊」という呪縛 ~現在の国際金融秩序の深層にある“本当の問

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2013年5月第1章

「『ナチスの金塊』という呪縛」では1930年代前半から1945年に体制が崩壊するまで、ドイツ勢、そして欧州勢を席巻したナチス・ドイツと金塊との間の密やかな関係について取り上げました。金融危機は最終的に「どこの国の誰が金塊を最も多く持っているのか」が問われる局面をもたらします。そのことを考えるに際して重要なのは、金(ゴールド)の保有状況を巡って国際社会がシャッフルされたのは一体いつだったのか、またその時もっとも利得を得たのは誰だったのかを突き止めることであると考えます。前者の問いに対する答えは「第二次世界大戦」であり、後者の問いに対する一つの答えがスイス勢なのです。それでは「ナチス・ドイツに追い詰められた」と後に弁解したスイス勢はどこからどこへと大量の金塊を移したのでしょうか。その意味での「現代の基層」に迫ります。