ブログ一覧
我が国の歪んだ「南洋史観」 ~進む令和の「脱亜入欧」とその陥穽とは~(IISIA研究員レポート Vol.107)
先月(2月)、フィリピン勢の当局は狛江市を始めとする「広域強盗事件」の実行犯とされる容疑者を我が国へと強制送還した。同事件を巡っては、本邦メディアによる報道をみていても、未だにフィリピン勢の後進性を前提にしているとの感が否めなかったと感じたのは筆者のみではなかろう。 (図表:「獄中資本主義」とも形... 続きを読む
2023年03月07日「ChatGPT」がもたらす人類の顛末(その2) ~三島由紀夫の「懸念」を越えて~ (IISIA研究員レポート Vol.106)
前回は、「ChatGPT」がもたらす短期的な影響を教育現場での懸念を中心に概観してきた。では、その長期的な影響により人類にはいかなる顛末が待っているのであろうか。 SF作家が描く未来の人類像として、様々なイメージが“喧伝”されているが、その中でも古典的なヴィジョンとしては、H・G・ウエルズが発... 続きを読む
2023年02月20日「ChatGPT」がもたらす人類の顛末(その1)~三島由紀夫の「懸念」を越えて~(IISIA研究員レポート Vol.105)
「ChatGPT」が大きな話題となっているとともに様々な懸念も浮上している。今回から全2回にわたって、この「ChatGPT」が人類にもたらす顛末を探りたい。 「ChatGPT」とは、米サンフランシスコに拠点を置く「OpenAI」社が開発した対話型のチャットボットで、ユーザーが入力した文章に対し... 続きを読む
2023年02月14日「欧州ワイン戦争」の最前線 ~気候変動により恩恵を受ける北欧勢とその行方~ (IISIA研究員レポート Vol.104)
英気象庁(UKMO)は、今年(2023年)、世界の気温は、産業革命以前の平均より1.08度から1.32度高くなり、記録的な暑さの年になるとの予測を発表した(参考)。気温上昇は干ばつや砂漠化、熱中症など人類や自然に壊滅的な影響を及ぼすとされている。 かつてのブルゴーニュの気候が現在のラインヘッセ... 続きを読む
2023年01月17日2022年の回顧と2023年への展望 ~注目すべき6つのトレンドとは~ (IISIA研究員レポート Vol.103)
2022年という年を回顧すると、それは「国家中心の国際社会」を前提とした「古典的リアリズム」(モーゲンソー)への回帰とも形容できよう。その典型が2月に勃発した「ウクライナ戦争」である。モーゲンソーは「政治は客観的法則に支配されており、社会をよりよくするためには、その社会を動かす法則を理解すること」が... 続きを読む
2022年12月27日ニッポン復活のカギを握るのは交渉力と情報力だ
我が国について「失われた10年・20年・30年」と言われて久しい。そうした中で状況が少しでも改善したのかというと全くそんなことはない。むしろ悪化しているのが実態だ。 私が「これは何か変だぞ」と気付き始めたのは2001年頃だった。当時、世間ではしきりに「ITバブル」が叫ばれていた。若き億万長者たちが... 続きを読む
2022年12月06日“自戒”する「エコ・テロリズム」 ~背後にあるものとその末路とは~ (IISIA研究員レポート Vol.102)
モネにフェルメール、ゴッホにボッティチェリ、さらにはレオナルド・ダ・ヴィンチ。今年(2022年)に入って、彼らによって描かれた有名絵画は相次いで、気候変動対策の必要性を訴える抗議活動、いわゆる「エコ・テロリズム」の標的とされている。 (図表:ゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかける環境保護団体メ... 続きを読む
2022年11月16日新「国家安全保障戦略(NSS)」にみるバイデン米政権の“真意” ~党派別にみた米国勢とその実態とは~ (IISIA研究員レポート Vol.101)
(出典:USA I SKOLEN) 今年(2022年)発生した「ウクライナ戦争」を巡り、米欧勢とロシア勢との対立が激化する中、米国勢のバイデン政権は先月(10月)、新たな「National Security Strategy(国家安全保障戦略)」を発表し、外交政策に関する基本方針を示した。この... 続きを読む
2022年11月01日