ジョブ型雇用を考える (「IISIA採用人事ブログ」Vol. 12)
あっという間に12月に入り、私自身は、会いたい方へ連絡をしたり、歯医者の予約をしたりと
毎年のことながら、急にあわただしい日々を過ごしておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
すこし前になりますが、2024年11月20日付の日経新聞で「サントリー「10年で3職場」視野拡大へ若手社員に義務付け リーダー候補を育成」という記事が目にとまりました。
(参考:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC301AP0Q4A031C2000000/)
雇用体系として職務を限定する「ジョブ型雇用」が一般的となりつつある中、サントリーHDが若手社員に入社10年で
3か所の職場体験を義務付けたそうです。
最近導入企業が増えている「ジョブ型雇用」とは別のアプローチで部門間の異動などを通じて多様な挑戦の機会を与え、成長を促す狙いとのことです。
そもそも「ジョブ型雇用」とは、従来の「メンバーシップ型雇用」と異なり、従業員に対して職務内容を明確に定義し、労働時間でなく職務や役割で評価する雇用システムです(必ずしもジョブ・ディスクリプションありきではない)。
転勤も基本的にありません。
職務内容を基準として報酬が支払われる(Pay for Job)である、という違いがあります。
欧米では一般的であった「ジョブ型雇用」がここ最近コロナ渦における働き方の変化や、経団連の提言、大手企業のジョブ型雇用への転換・導入などにより、急速に広がり定着し始めているように感じます。
大手企業ですと、日立製作所、富士通、資生堂といった名だたるグローバル企業がジョブ型雇用に転換・拡大しています。
競合他社や市場のリーダーとなっている企業がジョブ型雇用への転換を発表したことで、注目した方も多いのではないでしょうか。またすでに企業で働かれている方は、皆さんの勤務先はいかがでしょうか。
こういった企業は入社前から‟職採用直結型“として、例えば営業であっても、営業対象先別の営業体験等事細かにコースが分かれており、ジョブ型雇用を踏まえたインターンシップを執り行っているケースが多いです。
私自身の学生時代を振り返ってみると、文系の英文学部という、通訳や翻訳業などを志す以外は、
仕事になかなか直結させることが難しい学部に在籍していた身としては、
1企業で多くて何百もあるコースから選ぶことはややハードルが高いように感じます。
ましてや就活自体が早期化となっている中、1年生や2年生で自身の適性を見極め、
それにあったインターンシップを探し、選考を受ける。
けれども、採用につながっている可能性を考えると、あまりお試し感覚の気軽な気持ちでは受けづらい。
そういったことを考えると、インターンシップの種類が増え、
より自身の適性を精緻にすり合わせる機会は増えましたが、
一方で学生時代の貴重な4年間を就活に費やす時間は以前と比べ増えているのではないか、
就活ありきではなく、純粋に学問に没頭したり、自身の将来を思い描いたりする時間は十分にとれているのかどうか、
と勝手ながら懸念しております。
学生時代は可能性に満ち溢れているので、インターンをひたすらに受け、
その中で適性を感じた企業から選ぶのもいいですが、
自身の将来成し遂げたいこと、理想像、夢、将来像などを考え、そのゴールを達成するために、
実現させてくれる企業・職種は何か、
もしくは同じ想いで活動している企業はどこかといった視点で企業をみれているかどうか、
必ずしもゴールは就活だけではなく、ぜひ広い視点で将来に向き合ってほしい。そう思います。
少し脱線してしまいましたが、では、弊研究所はどうなのかといいますと
現在は中途採用者が多いため、おのずとジョブ型の色が濃く、各部署各職位でジョブディスクリプションを作成し、
面接の際にその項目にそってスキルの確認をさせていただいております。
また入社後各人に合わせた、入社から3か月後まで6か月後までの期間を設定した、
TOR(Terms of Reference)と呼ばれる業務指示要綱のような指示書を提示し、
定められた日程で業務が遅滞なく進められているかどうか、
業務を進めるうえで不足しているスキルはないかどうかなどを確認する場を設けております。
※不足スキルがある場合は、本人のスキルアップのため外部研修を受講してもらう可能性もあります。
ここまで書くと完全なるジョブ型雇用のように見えますが、そうではありません。
入所後、その部署以外の業務しかできないわけではなく、ご本人の希望と適性により、他部署への異動は可能です。
そこはヴェンチャー企業ならではの柔軟さがあります。
フロントからバックオフィス、またはその逆といったような大幅な変更もありますし、
バックオフィスの中で専門性高めるために業務転換を重ねたものもおります。
すべては本人次第です。
ご本人のご意向次第で様々なキャリアアップの実現が可能な環境だといえます。
新卒に関しても同じです。
新卒においては、(中途もですが)どういったスキルをもっているかよりも、ヴィジョン「パックス・ジャポニカ(Pax Japonica)」と、ミッション「人々に希望と未来を(Giving the People Hope and Future)」に共感いただけているかどうかを重視し、採用したく思っております。
キャリアに関しては本当にその人次第です。
もちろんその時の情勢で変わる可能性もあるため、ここに記載させていただいたことが絶対とはいえませんが、
変わらないのは、ぜひ弊研究所のヴィジョンとミッションに共感いただける方に一人でも多く入所いただき、
ご活躍いただきたいという点です。
そのために採用活動はもちろん、評価制度や、入社後の研修制度を研究所の成長にあわせ日々アップデートしていきたいと思っている所存です。
※当ブログの記述内容は弊研究所の公式見解ではなく、執筆者の個人的見解です。
新卒・評価育成部 拝
最後までお読み頂きありがとうございます。
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