“Minerva”. 迷える全ての日本企業のための最新ツールをローンチする。(原田武夫の”Future Predicts”. Vol. 53)
我が国では再び「連休モード」に入っている。誰がどういった意図の下にそうしたのか分からないが、グローバル社会全体がたいていの場合、大きな渦に入るタイミングである毎年9月、私たちの国・ニッポンでは「シルヴァー・ウィーク」なる連休が設定されており、その渦からはやや隔離された存在となるよう仕込まれている。我が国の祝日は全て、「国体」勢力由来のものであるということはご承知のとおりだ。そこにある種の深い意図を感じているのは筆者だけだろうか。
さて、そうした中で昨晩はフィンランドのヘルシンキからメッセージを受けた。曰く、「地政学」ではなく「地経学(Geoeconomics)」について、迷える企業のための行動モデルブックを創っていくことにしたから参加して欲しいのだという。なるほど、と想った。フィンランドは東西の境目に位置しているが、その地の利を生かして、今正に発火しそうな「対ロシア戦争」を筆頭に、世界有数の分析者たちがより集うホットスポット(hotspot)になっている。知り合いのフランス勢の分析者がここでスピーチを今年夏にしていたようなので、筆者も関ろうとコンタクトしていたのであるが、それに対して返答が来たというわけだ。事態は着実に動いている。
そうした矢先に、他方ではヴァチカン勢からも来る11月に開催される「AIと医療」に関するワークショップへの招待が届いた。人工知能(AI)は教皇レオ14世のいわばペットアイテムであり、ヴァチカン勢の中においてすら、その前のめりぶりには驚きの声が聞こえると聞いたことがある。しかもピンポイントでそれと「医療(medicine)」との関係について論じるのだという。また例によって我が国から出席するのは私だけだろうが、そんなことには慣れっこであるので二つ返事で出席することとした。なぜならば、ヴァチカン勢は必ずや「次に向けた未来シナリオ」をその最深部において抱いているはずだからだ。
ここに来てさしもの我が国有数の企業においても「このままではいけない」と企業インテリジェンス(corporate intelligence)についての危機感が募ってきたようだ。これまでこれら本邦有力企業はいずれも、聞くところによるとまず、米系経営コンサルティング会社にその多くが「未来シナリオ」の構築を任せてきた。しかしそもそも彼の国ではそれら戦略コンサルティング企業は「民主党系」であるため、トランプ米政権になってから全くもって的外れなシナリオしか示さなくなったようなのだ。他方で我が国のいわゆる「シンクタンク」はというと、全くもってどこぞの金融機関の宣伝機関なのであってポジション・トークばかりである。したがって使い物にならないわけであるが、恐縮ながら我が国「コンサルティング企業」はもっと惨憺たるものであり、結局、彼の国の「一世代の流行り物」をコピーして喧伝しているだけに過ぎないのであるから、これまた全く歯が立たない。そこで「どこぞに、もっと違うことを言っている企業はないのか?」ということになり、(有難いことに)東京・丸の内にある弊研究所の扉を叩くに至っているのだ。

そうした中、弊研究所においては一つの重大な経営判断をした。弊研究所が設立登記して以来、18年にわたって営々と行ってきた調査分析の結晶をデータベースとしつつ、同時に最新大規模言語モデル(LLM)上に構築した検索拡張生成システムに基づく企業インテリジェンス支援AIシステムを来る9月29日にいよいよリリースすることにしたのだ。名付けて”Minerva”、あの「知恵の女神」である。
対話型チャットボットによってUI(ユーザーインターフェース)にも十分配慮したこの企業インテリジェンス支援システムは、WEB上で作動するものであり、我ながら使い勝手の良いものになっていると自負している。何といっても、日本語であれ、英語であれ、何語であっても入力、出力共に対応することが出来るのが便利だ。これ一台を使いこなすことによって、我が国の企業戦士たちが再び「グローバル・シーンでまともに立ち向かえるだけのリテラシー」を涵養され、我が国の再興のため全力を尽くして頂きたいと弊研究所としては強く祈念している次第だ。
幸い、既に本邦有力複数社のクライアント様から内々発注を頂いている。この公式ブログ上の記事は多くの企業関係者がお読みになられていることは存じ上げているので、是非、関連資料をこちら(クリックするとGoogle Driveからダウンロードできます)からご覧頂き、同時にご連絡を頂戴出来ればと考えている。今回は個人向けのサーヴィス展開ではないので大変恐縮だが、逆に言えば事業規模を問わず、本邦企業であれば法人契約の対象であるのでお話は承ることとしたいと考えているので是非お気軽にお問合せ願いたい(クリックするとお問い合わせフォームにジャンプします。「Minervaについての問い合わせ」である旨を明記下さい)。
「世界が動く今、だから。」私たちIISIAが満を持してリリースする、我が国企業のためのインテリジェンス支援ツール”Minerva”。是非ご愛顧頂きたい。
2025年9月21日 東京の寓居にて
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所 代表取締役会長CEO
原田 武夫記す