【実施報告】東京大学学生からの「企業提案」-未来シナリオを作成体験-
弊研究所は、本年度より東京大学1年生向け主題科目「UT-ONE」に参画致しております。「UT-ONE(ユーティーワン)」とは、ソニー東大社会連携講座Ignite Your-Ambitionが東京大学教養学部の新入生向けに開講するアントレプレナーシップ講義です。
東京大学のS2タームにあたる今月7月は、5月に行われた「企業訪問」に加えて「企業提案」という枠組みが増設されました。
今回東大生の皆様に提示させて頂いた弊研究所からのテーマは、「Z世代が望む『ニッポンはこうなってほしい』を教えて!」。具体的には以下の“問い”に対し、約1週間の準備期間を経てパワーポイント資料を作成、当日20分間の発表をして頂くという企画でした。
問「2040年頃に人口の高齢化がピークを迎える我が国。未来学者であるレイ・カールワイツ氏(米)は、これに追い打ちをかけるように2045年にはAIが人間の知能を完全に超越する“シンギュラリティ”を予測している。2045年、我が国はこれらによって衰退するのか、それともかえって発展するのか。グローバル社会でどの様な地位を占めることになるだろうか。」
学生には、まず軸となる2つのトピックの選定、及び四分法を用いて導き出された各未来シナリオに対する説明が求められます。
<学生作成資料の一部>
<参考:参加頂いた東京大学学生の資料より>
※学生からの掲載許可を得ています。
また、その中で最も実現可能性の高い「未来シナリオ」(上記図では、青枠で囲まれた「①孤立化の進展と情報の占有」)と、Z世代である東大生チームが望むシナリオ(上記図では、赤枠で囲まれた「③デジタルとリアル両面でのセーフティーネットの設立」)についても説明が求められ、以下のようなグラフを描くオリジナルの「未来シナリオ」を発表頂きました。
<学生作成資料の一部>
<参考:参加頂いた東京大学学生の資料より>
発表後は、弊研究所ファウンダー/代表取締役CEO・原田武夫を始め、所員よりフィードバックを提示し、学生が作成した「未来シナリオ」について議論を行いました。昨年(2023年)9月に実施された「IISIA Summer School in 軽井沢」(実施報告はこちら)にて同様の「未来シナリオ」作成体験をした身としましては、東大生チームのフレッシュなアイデア、且つ情報源を明らかにした清々しい発表に関心致しました。
本年度5月、7月と2カ月間に渡って「UT-ONE」に参画させて頂きましたが、東大生の皆様との交流は所員としましても非常に学びの多い貴重な機会となりました。読者の皆様の中に参加学生及び関係者の方がいらっしゃいましたら、この場を借りて心より感謝申し上げます。
弊研究所では、会員制サーヴィス「原田武夫ゲマインシャフト」の会費から生じる利益の50パーセントを社会貢献事業に充てさせて頂いております。弊研究所のVisionである“Pax Japonica”の実現に向けて、先見性を持った人財の創出に貢献できるよう、引き続き“情報リテラシー”の涵養を中核とする“アントレプレナーシップ教育”を拡大して参ります。
コーポレート・プランニング・グループ
田中マリア 拝