「イスラエルの核問題」という罠
中東動乱の行方を探る(その14) 「イスラエルの核問題」という罠 ~情報公開された極秘文書から米国勢の真意を明らかにする~
「『イスラエルの核問題』という罠」は中東勢における最大の課題であるイスラエル勢による
核兵器開発とそれに対する米国勢の動きについて分析するものです。様々に語られるきらいのある中東
勢における地政学リスクですが、その中にあっても全く語られることのない巨大なテーマが「イスラエ
ル勢の核兵器問題」なのです。なぜ米国勢はニクソン政権時代にこれを黙認することにしたのかを考え
るにあたっては、そもそも米国勢がそうした意思決定の直前にどういった対応をこの問題に対して示し
ていたのかをつぶさに知る必要があります。最近、米国勢の政府当局が突然情報公開に応じた文書をベ
ースに「実は米国勢こそ、イスラエル勢による核兵器開発を危惧していた」という事実を炙り出し、そ
れでもなおイスラエル勢に接近した米国勢の真意を探ります。