国連事務総長候補 公聴会においてRIJAG代表理事・原田武夫が発言いたしました。
2026年4月21日(米国東部時間)、ニューヨークの国際連合本部において開催された次期国連事務総長候補者に対する公聴会において、弊研究所の関連団体であるResearch Institute for Japan’s Globalization (RIJAG)代表理事を務める原田武夫は市民社会の代表としてビデオ形式により質問を提出いたしました。
本公聴会は人口動態の変化や急速な技術革新、並びに地政学的分断が進行する中において国際社会が直面する複合的課題に対する次期国連事務総長候補者の見解と指導力を問う重要な機会として位置づけられるものです。
当該質問においては「AIガバナンス(AI-enabled governance)」の実現を主題とし、包摂的かつ持続可能な成長を実現するためにいかにAIを活用した新たな統治モデルを具体的に制度化し実装していくかについて提起いたしました。特に①世代間における知識移転の高度化、②信頼可能なデータ基盤を通じた価値創造構造の再編、③物流およびデータ連携を基盤とする機能的地域統合といった観点から、実効性ある制度改革の方向性について問いを投げかけたものです。
これに対し、候補者の一人であるラファエル・グロッシ(国際原子力機関事務局長、イタリア共和国/アルゼンチン共和国)氏は世界的な分断と制度への信頼低下が進む歴史的転換点において、自身のIAEAにおける組織改革の経験を踏まえつつ現場に根差した課題解決を志向する「開かれた実用主義(enlightened pragmatism)」と強力なリーダーシップをもって気候変動、財政危機、安全保障といった複合的課題に対処していく必要性を強調しました。
https://www.un.org/en/sg-selection-and-appointment
本件は我が国発の視座に基づく新たな統治モデルを国際的議論の俎上に載せる具体的な第一歩であり、今後予定されている国連における科学技術イノベーション・フォーラム(STI Forum)における議論とも連動するものです。
弊研究所といたしましては引き続き「Pax Japonica実現」の理念のもとAIガバナンスの実現に向けた理論的深化および実証的展開を推進するとともに、その成果を国際社会に向けて発信し分断が深まる世界における新たな協調の枠組みの構築に寄与してまいります。
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所拝