原点に立ち返るべきところを見つけた。(続・連載「パックス・ジャポニカへの道」) - IISIA 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所 - haradatakeo.com
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原点に立ち返るべきところを見つけた。(続・連載「パックス・ジャポニカへの道」)

長年にわたって念願であった「高千穂行軍」を実現することが出来た。御蔭様でここに来て加速度的に果たすべき「役割」が増えていっている。日々の糧を得るための”仕事”という意味、あるいは”生業”という意味ではなく、広く言うならばこの世のために果たすべきお役目である。言い方を変えるならば「存在証明」とでも言うべきであろうか。しかもその一つ一つがとてつもない規模の役割であったりもする。極近しい方々を除けば、他人様には決して口外出来ない案件も増えてきた。そうした中で今の私は走り続けている。

しかし、そうした中だからこそ、ふと「原点に立ち返るべきところ」が必要だとも強く感じてきたのだ。些事にかまけることなく、”己”そのものと振り返る。そうしたことが出来る場所である。私は普段何をしているのかといえば、一方では上記の意味での「お役目」を全速力で果たしながら、他方ではひたすらこうした”原点回帰の場”を訪れ、そこに満ちているものを胸一杯に吸い込むということをくり返していると言っても良いのかもしれない。

宮崎の北部に位置する「高千穂」は非常に行きづらい場所である。九州中央道(高速道路)は開通しておらず、熊本から行くにせよ、延岡から行くにせよ、曲がりくねる一般道を延々と2時間ちかくかけて走らなければ辿り着くことが出来ない。信号機がほとんど全くない一本道である。それを延々と走り続けると、それだけで行者の様に気持ちになってくるのだから実に不思議なものだ。

現地にはいくつもの神社が立ち並んでおり、この地が古代から「選ばれた聖地」であったことがうかがわれる。しかしそうした中だからこそ、あくまでも直観的に、まず最初に訪れるべき場所として選んだのが「天岩戸神社」であった。”街中”にある高千穂神社へと続く道とは反対側の、明らかに鄙びた方向へとつながっていく道を進むとそれはある。鳥居こそ大きいが、御神体である「天岩戸」そのものは深い谷合に位置しており、それに対座する形でこの神社の西宮は在る。そこをまずは参拝する。

だが、圧巻であったのはそうした「神社」本体ではなく、そこから歩くこと10分で辿り着くことのできる沢の真っただ中にある「天安河原宮」であった。どこまでも透き通った清浄な水がこんこんと湧き出、流れ落ちている沢のほとりにそれはある。自然が創り出した巨大な洞窟がそのまま神社として参拝の対象となっているのだ。その余りにも圧倒的な雰囲気に私は久々に息をのんだ。

師走半ばの平日とあって参拝客が全くいなかったせいかもしれない。そのあまりにも静寂な中に吸い込まれていく自分を感じる中で、不思議と自らの脳内に「気」がはちきれんばかりに満ちるのを感じた。それと同時に”己”とこの場所に満つる”何者か”だけが相対峙しているという状況を否応が無しに体感したのだから実に不思議なものである。帰り道もたった一人、沢合の道を進んだが、時に急斜面になるにもかかわらず、足取りは実に軽かった。実に不思議な気持ちがしたことを吐露しておきたい。

古代の神話では「怒ったアマテラスが天岩戸に隠れたので、八百万の神たちがここに集い、合議をした場所」と伝えられている。なるほど、洞窟といっても巨大であり、大勢がここにより集ったとしても不思議ではない場所である。さもありなんと思わせてしまう不思議な力をこの「天安河原宮」は持っている。私は直観的に思った。「古代を生きた人々は、難局に直面した時、一体何をすれば良いのかよく分かっていたのだろう」と。アマテラス、すなわち太陽が出てこなければ古代社会では程なくして死が訪れることを意味していたのである。人々は一向に姿を現さない太陽を前に恐れおののき、苦しみぬいたことであろう。だが、そうであるからこそ、ここにより集うという「知恵」をも導き出したはずなのだ。

その「知恵」とは要するにこういうことだ。---思い悩むと脳内ではいわゆる「報酬系」の回路が作用しづらくなってくる。そのためのホルモンが分泌されなくなり、必要な神経回路も作動しなくなるのだ。その結果、ますます思い悩み、バランスを崩すあまり、体調も思わしくなくなってくる。問題なのは実のところここからなのであって、あるレヴェルを越えると人体はこうした状況から元の健康な状況へと復原しようとするのではなく、むしろ積極的に「自己解体」へと進むべしとあらかじめプログラミングされているのである。すなわち放っておくと、人体の内部でエントロピーは増大し、やがて肉体は崩壊し、ヒトは死に至るというわけなのだ。

こうしたプロセスに陥ってしまい、しかもそれが加速してしまうという事態にならないようにするには方法は二つある。そもそもヒトは己の果たすべき務めを自覚し、それを貫こうとすればするほど、そうではない存在として無数に漂っている「人間」の群れと衝突するものである。したがって悩みが尽きることはまずない。この部分を変えることは不可能なのだ。そうである以上、放っておくと脳内における「報酬系」の回路は徐々に鈍って行き、ついにはここでいう自己解体プロセスが始まってしまうことになる。

そこでまずはこうした自覚した存在としてのヒトにつきものの悩みが生じた時、人体が置かれる状態とは真反対の環境にあえて自らを置くことによって、体内と環境との間で相互浸透を図り、結果として人体を元に戻すということが一つの方法があり得るのである。それが端的に言うならば、電子とその裏側にあるイオンを用いたやり方である。ヒトは明るく輝き、ポジティヴな気分で活発に動いている時、プラスの電子とマイナスのイオンを放出している。疲れ、ネガティヴな感情になると真逆になるのだ。そこでこの原理を用いることにより、自然(じねん)が織り成す環境の中でプラスの電子とマイナスのイオンを大量に放出するところに己の身をあえてさらすことにより、人体の中にある真逆の要素との交換を促せば良いのである

賢明なる読者はお気づきであろう。こうした効果をもたらすのが古来存在している「神社」「仏閣」の立地なのである。今回訪れた「天岩戸神社」そして「天安川原宮」はその典型だ。とりわけ後者は、そこに入り込むだけで先ほど記したような、明らかな感覚を覚えさせてくれるほどなのである。古代に生きた人々はそのことを知っていたが故に、そうした場に自分たちの子孫たちが立ち返ることが出来るよう「神話」を残したのではないかというのが卑見である。そうすれば繰り返し、繰り返し、子孫たちは如何なる状況にあっても「神話」を思い出す度にそうした癒しの場所を訪れることになる。そしてその結果、子孫たちに至るまで未来永劫、自分たちのクニは思い悩みの重圧からは解放され、繁栄し続けることになるのだ。

もう一つのやり方が体内から状況を転換してしまうというやり方だ。昔から「身土不二」と言ったのはそのためである。また季節毎に食材を変え、食べ方を変えたのもそのせいである。だが、現代の食生活においてこれを貫くのはかなり非現実的ではある。なぜならばその様な形で現代の西洋化された文明は成り立っていないからである。したがって季節感の無いもの、ただひたすらカロリー計算や栄養素の積み重ねと言う観点だけで口にしているのが私たちの実態なのである。その結果、自然(じねん)が織り成すリズムと私たち自身の肉体は時に大きくずれ、疲れを覚え、それが悩みやミスにつながってくるのは当然といえば当然なのである。

こうしたズレから生じる悩み、そして失敗の結果、思い悩み積み重なるのが「酸化」という現象であることは既に明らかにされている事実だ。「酸化」とはこれすなわち「老化」である。だからこそヒトはやがて老い、死に至るというわけなのである。「老化」はすぐさま死というわけではないが、しかし明らかにそれに向かうプロセスである。「自己解体プロセス」と言う階段の一歩が他ならない「酸化」である「老化」なのだ。

「どうすれば良いのか?」

そうお悩みの皆様には一つだけ簡単な原理を覚えて頂ければと思う。「酸化」の反対の現象が「還元」なのである。したがって「還元」を促す要素を口にし、体内に摂取するように努めれば、実は「酸化」を食い止めることが出来るのだ。無論完全に止めることはできないが、しかしながら「食い止め」、あるいはその「スピードを加速させないようにする」ことは現代の科学技術によっ手も可能なのである。

弊研究所のヘルスケア・ブランドである「丸の内メディカル・サポート」が取り上げ、一般向けに販売させて頂いているサプリメント「Phenomenon 1969」はこの原理を使ったものである。水素の力によって「還元」を行い、主に認知症に深い関係があることが科学的に証明されているホモシステイン酸を抑え込むのがその役割だ。しかし、賢明なる読者は既にここでお気づきのはずなのである。「還元作用があるということは、ホモシステイン酸に限らず、もっと広い意味での”還元”も期待できるのではないか」と。我が国における現行法に照らしてこれ以上明確に申し上げることが出来ないのが非常に残念なのであるが、ここまでこのコラムをお読みいただいた皆様にはこのサプリメントが認知症対策という局面を越えて、より大きな意味合いを秘めたものであることはすぐさま御理解頂けるのではないかと思う。そう、このサプリメントは単に「酸化=老化」という局面だけをとらえたものではなく、より広く、そもそも私たちが「原点に立ち返る」ためのきっかけを与えてくれる、秘めたるパワーを湛えたものに他ならないのである。

ベストは高千穂のあの静寂に戻ることだと私は強く想っている。だが、忙しい日常生活の中でそれが決して叶わないことは事実だ。そうである以上、「原点に立ち返る」ことのためにも、このサプリメントを一人でも多くの皆様に体感して頂ければと強く願う次第である。なぜならば・・・恐るべき「自己解体プロセス」は他ならぬ読者の皆さんの一人ひとりの体内で今、この瞬間に進んでいるものだからだ。

2017年12月16日 福岡にて

原田 武夫記す

 

*コラムにてご紹介したサプリメント「Phenomenon 1969」についてはこちらをクリックして詳しくご覧ください。

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