弊研究所研究員のコラムを掲載いたしました
【ポスト・コロナで「後の祭り」?】
お陰様で大好評を頂いております、弊研究所グローバル・インテリジェンス・ユニット所属のグローバル調査コンサルタントによるリレー連載のコラム。
今回は羽富宏文のコラムを掲載させて頂きます。
新型コロナウイルス感染に伴うロック・ダウンが解除されつつある欧州勢。
そうした中でリゾート地は早くも大混雑。
出入国を巡って英仏間の“角逐”も生じています。
下記よりどうぞご笑覧下さい。
そして・・・拡散を!
・・・
ポスト・コロナで「後の祭り」?
英国勢のサウス・エンド・ビーチには数千人の客が押し寄せている旨“喧伝”されている。
英政府は間隔を2メートルあければビーチなどへの外出を認める旨、ガイドラインで定めている。
Stay Homeからリゾート地の新鮮な空気を求めて多くの人々が押し寄せる形となったのである。
余りの人出の多さに、ビーチ管理者も頭を抱えている旨“喧伝”されているが他方で、
リゾートに行き来するための出入国を巡り新たな英仏勢の“角逐”も生じているのだ。
フランス勢は来月(6月)8日以降の英国勢からの新たな入国者に対し、2週間の自己隔離を実現するよう義務付けた。
違反した場合は罰則が科されるという。フランス勢がこうした措置を取ったのには理由がある。
そもそも英国勢が、来月(6月)8日から英国勢への入国者に対して14日間の自己隔離を義務付ける旨“喧伝”されていたのである。
コロナの自己隔離を巡って英仏勢の“角逐”が激しさを増しているのである。
欧州勢は続々とロック・ダウン、規制解除に向けて動き出している。イタリア勢は来月(6月)3日から封鎖解除、
フランス勢も6月中旬から段階的な解除を予定し、スペイン勢・ギリシャ勢は7月からの国境開放を目指している。
そして英国勢ではジョンソン首相が50ページに及ぶロック・ダウン解除までのロード・マップを国民に公表している。
こうした中で、英国勢の首相補佐官がロック・ダウン期間中に家族旅行をしていたとして大バッシングを受けているが、
ポスト・コロナに向けてこうした「後の祭り」の出来事が今後もやおら出てくるに違いないというのが卑見である。
グローバル・インテリジェンス・ユニット
羽富 宏文 記す
●出典:BBC
図表1:人で溢れる英サウス・エンド・ビーチ
(https://www.bbc.com/news/uk-england-52754039)