弊研究所リサーチャー・王鵬程の最新コラム
【中国勢から見た新型コロナ・ウイルス感染問題】
お陰様で大好評を頂いております、
弊研究所グローバル・インテリジェンス・ユニット所属の
グローバル調査コンサルタントによるリレー連載のコラム。
今回は王鵬程のコラムを掲載させて頂きます。
新型肺炎感染拡大に伴って政府が緊急事態宣言を発令。
他方で感染源とされる武漢を抱える中国勢はどう見たのでしょうか。
下記よりどうぞご笑覧下さい。
そして・・・拡散を!
また、弊研究所研究員による音声コラムを発売いたしました!
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中国勢から見た新型コロナ・ウイルス感染問題
私がコロナという単語を知ったのは社会人になった初日であった。
当時は中国勢における自動車会社に勤務し「コロナ」という車名を知ったのである。
中国語では「光冠」と表記されるのだが個人的にはとても響きのいい単語であり
米国勢において販売された「クラウン」の姉妹車との位置づけだった。
(ちなみに「コロナ」は中国勢では販売されなかった)
その「コロナ」を冠したウイルスが今や世界中に感染拡大している。
新型コロナ・ウイルスについては中国勢が今年(1月23日 北京時間)の
旧正月前に発生源とされる武漢を封鎖。およそ2か月半後となる今月(4月)8日に
都市封鎖が解除された旨“喧伝”されている。封鎖解除に疑問を呈するなど
インターネット空間を中心に様々な声が溢れているのも事実である。
そんな中国勢から見て我が国の緊急事態宣言はどのように“喧伝”されたのであろうか。
総じて肯定的な意見が多いというのが卑見である。ここで人民網の記事を引用する。
“緊急事態の元、不要な外出、授業などを都道府県知事から出されることは可能、強制力と処罰力はないが、基本的には民衆はそれに従う”
宣言の法的拘束力について疑問を呈しつつも日本国民は与えられたルールを守るだろう
という信頼感が行間から読み取れる。
他方で、中国勢に駐在している竹内亮記者は以下のように“喧伝”する。
“新型コロナを抑え込む方法は政治家が常に先手を打って「即断即決」で
物事を決め責任を取る「覚悟」を持って国民を引っ張っていく事。
そして多少不満はあっても国民がそれに耐え政府が行う政策に協力し支持する事だと思う”
竹内記者のメッセージは、高い壁でも必ず乗り越えられることを示唆してくれているのである。
グローバル・インテリジェンス・ユニット
王 鵬程 記す