「オフショア・リークス」という衝撃
新・世界秩序を探る(その10) 「オフショア・リークス」という衝撃 ~世界史の向こう側に急浮上し始める共産圏という“新天地”~
「『オフショア・リークス』という衝撃」は先月(2013年4月)4日から突然始まった「オフショア・リークス」の意義とこれから生じ得るインパクトについて考えるものです。我が国ではいわゆる富裕層によるタックス・ヘイヴンでの資産運用が未だに広くは認識されていないせいか、この問題はマスメディアの重大な関心を集めているとは言い難い状況に置かれています。しかし米欧勢を筆頭とした国際社会全体を見ると様相は一変するのであって、「タックス・ヘイヴンはもはや安全ではない」という認識がこの事件を契機に一気に広がっています。「それではマネーはこれから一体どこへ向かうのか」という問いに対する答えを探ります。