蘇る「1988年12月21日」の悪夢
中東動乱の行方を探る(その12) 蘇る「1988年12月21日」の悪夢 ~謎の「パンナム機爆破事件」の真犯人は誰だったのか? 同時代への警告~
「蘇る『1988年12月21日』の悪夢」は1988年に発生した「パンナム航空機爆破事件」(通称「ロッカビー事件」)がテーマです。この事件は結論から申し上げるとリビア勢のカダフィ体制による所業ということでその後落ち着くわけですが、ここにきて「それは誤りである」という新証言が出始めています。それではどこの誰がいかなる意図でこの爆破事件を起こしたのか。またなぜ米英勢はそうした実態を薄々知りつつも、カダフィ体制を追い詰め、同体制もこれを甘受したのか。グローバル・マクロ(国際的な資金循環)の織りなす世界史に翻弄される国際社会の実像とこれからの未来に向けてのインプリケーションを導き出します。