あり得べき「ドル防衛」という罠
国際通貨体制の変容(その1) “あり得べき「ドル防衛」という罠 ~「ケネディ・ショック」「ニクソン・ショック」そして2011年夏に「オバマ・ショック」は到来するのか?~
「国際通貨体制の変容(その1)」は、ずばり今夏(2011年8月)にあり得べき“オバマ・ショック”について、です。一般に1970年代初頭に発生したニクソン・ショックはブレトンウッズ体制との関係でのみ巨視的に語られがちですが、これらが目的とするものは私たち日本勢による米ドル買いを強制的に行わせ、もって量的緩和、ひいてはその後の「金融バブル」を発生せしめることにあったのです。歴史を紐解けば明らかにあり得べき展開ですが、我が国ではほとんど語られることがありません。現段階では誰も口にすることのない「オバマ・ショック」の可能性を考究して頂ければと思います。