「究極兵器」としてのSWIFT
第3章「「究極兵器」としてのSWIFT」
「『究極兵器』としてのSWIFT」は上述の米ドルとは異なる意味合いにおいてですが、現行の国際金融秩序の根幹を成している「国際銀行間通信協会(SWIFT)」について考察するものです。ロシア勢に対する米欧勢による金融制裁の一環として急浮上した「SWIFTからロシア勢を追放する」というオプション。さすがのロシア勢もこれに対しては「宣戦布告に匹敵する」と激しく反発しています。「SWIFT」とは一体何なのか。そしてそこから仮に追放された場合、ロシア勢を待ち受けている運命とはいかなるものなのか。一般には“見えない世界”の現実と未来を描き出します。