「日本デフォルト」問題を考える

日本の「構造」を明らかにする　（その10） 「日本デフォルト」問題を考える ～財政制度等審議会財政分科会の“長期推計”を読み解く～

「『日本デフォルト』問題を考える」は我が国の“デフォルト（国家債務不履行）”可能性についてあらためて考察するものです。本稿では我が国の財政制度等審議会において最近テーブルされた「試算」をベースに検討を行います。そこにおける一つ一つの叙述を追う限り、何らの誤謬も無いように見えるその記述の行間に込められた、「我が国財政を巡る本当の未来図」はどういったものなのか。そしてそこに至る道程はどのようなスピード感を、いかなる経過を辿るものとなるのか。“その時”に向け、何を踏まえておくべきなのかを徹底考察します。