「シベリア独立」という悪夢

「シベリア独立」という悪夢 ～分離運動という課題を自ら抱え始めたロシア勢の行方とアシュケナージ勢～

「『シベリア独立』という悪夢」はロシア勢における最大の国内問題となりつつある、“シベリア勢の独立運動”について取り上げます。表面的には一枚岩のように見えるロシア勢はその実、いくつかの亀裂を内部に抱えています。その最も大きな亀裂の一つが、シベリア勢とそれ以外の地域、とりわけモスクワやサンクト・ペテルブルクといった都市部との格差問題です。政治・経済共に「差別」を痛感している前者に暮らす若者たちが今、ソーシャル・メディアでつながり、独立運動を始めています。なぜこのタイミングで「シベリア独立」なのか、またそのあり得べきインパクトは何なのか。ロシア勢自身はこの問題について不思議と沈黙を保っている中だからこそ、そのリアルな病巣に迫ります。